今回は、登山紀行とは言い難いのですが、”ハイキング紀行”として綴らせていただきます。
夏の3000m級高山を終えた秋、2019年11月。ちょっと山の楽しさを知り始め、近場の低山ハイクの冊子を購入し、地元奈良の山へでもと、掲載されていたひとつが『曽爾高原』でした。ちょうど時期的に、ススキが綺麗とのことで、行ってみることにしました。
まあ県内ですし・・と、のんきに車で向かったものの、あまり奈良を南下したことがなかった私は、意外と遠いことに驚き・・。遠いというか、高速道路がないため時間がかかったように感じます。
徐々に近づく中、麓あたりの集落の商店で、とりあえずお昼のおにぎりをゲット!いざ、高原へ!
曽爾高原には、青少年自然の家があり、そこまで車でも行けるのですが、せっかくなので、手前の『曽爾高原ファームガーデン』というお土産など、ショッピングも楽しめる施設があり、そこに車を停めて、山道から登りました。
林道ですが、時々少し急ばいはあるものの、お子様やご年配の方でものんびり歩いて行ける道なので、森林浴がてらには気持ちがよかったです。
30~40分程で青少年自然の家の手前へ到着。(↓左奥に見えるのが施設です)
曽爾高原の遊歩道は、施設のある下から登り『お亀池』と呼ばれる湿原地を上から見渡せる亀山峠から、ぐる~っと囲むように歩くことが出来ます。そこから、さらに別の『倶留尊山』などに行く道もありますが、向かうあたりからは砂利石が多く、ちょっと急斜面だったように思います。今回は、”ハイキング”なので、そちらには向かわず、そのままのんびり池の方へくるっとひと回りしました。
曽爾高原にはハイキングコースがあり、小さなお子様や足の悪い方でも歩きやすい、緩やかなコースもあったり、休憩できるベンチもあるので、どなたでも自然をゆったり楽しむことが出来ます。今回、楽しみにしていたススキは、まだこの日(11月初旬)は少し早かったように思います。それでも、青空が突き抜けて、背丈ほどのススキが風に揺れるのは、とても爽快でした。
テーブルやベンチのある広場で、少し早めのお昼を11時過ぎにとりました。実は・・この時、ススキ以外のもうひとつの楽しみがありました。あの燕岳へ向かう道中、合戦小屋で食べた因縁のお昼・・、カップヌードルリベンジです!(詳細を知りたい方は、登山紀行②燕岳をご覧あれ)
あのときは、持参した水筒も保温性がそこまで高くなく、人生で食べたことのないくらいの、ぬる~~~~いカップヌードルを泣く泣く食べましたが、今回はリベンジ!!!
バッチリ、登山用の12時間熱湯保温できる水筒を持参!
晴れた秋空の下、それはそれは、美味しい、ちゃんと温かいお昼をいただくことができたのでした~♬
同じように早めのお昼にするいくつかのファミリーは、普通にお弁当を出されている中、ヌードルすすりまくる私。ちょうど、到着して登り始める団体ご一行様の行列から、「あ、カップヌードル食べてる!いいなあ!」と小さな子どもに指を刺され、若干恥ずかしかったです(;^ω^)。しかし、さらにツワモノな一組の若いカップルの彼氏さんは、バーナーやらメスティンを出して、本格的アウトドア飯をうしろのテーブルでされていました~。
昼食後、下山してファームガーデンに戻ると、びっくり!高原へ上る側の道がめちゃめちゃ大渋滞。昼を終えたにもかかわらず、お店でフランクフルトを買って食べながら、曇りだした空と大渋滞の道を見比べ、(ああ、早く来ておいてよかった~)と安堵。隣の席に座っていたご夫婦の奥様に「もう行ってこられたのですか?」と聞かれ、話していると、どうやら今からまだ車で向かうか、このまま帰るか悩まれているご様子。「もし、大丈夫なら、ここから30分程かかりますが、歩いて行かれる方がいいと思いますよ」と伝えると、「そうなんですか。そうしようかしら~、せっかく来たし」と、眉間にしわを寄せるご主人を説得されていました。
曽爾高原は夕暮れ時の一面金色のススキや、山灯篭が灯る風景も有名なので、またその景色も見たいなあと思いながら、安全運転で帰路に向かいました。