受け継がれる歴史と桜

昔に比べ昨今は
能力が認められれば
若輩者でも
役職に抜擢されることは
増えているかもしれません

 

先日読んだ記事に、江戸時代の武将、❝井伊直孝❝の話が掲載されていました

 

ある家臣が肥えた馬を熱心に湯洗いしていた様を目撃しました。帰城後、その家臣が150石取りと聞き、老臣に300石に加増するよう命じたそうです。その理由を老臣が驚いて尋ねると、

「彼の家臣、家居は繕わず見苦しきさまであったが、武具・馬具は揃って美しく、いつでも出陣できるばかりに備えてあった。しかも、逞しき馬を湯洗いしていたのだ。近頃、家臣たちは家居を美しく飾るが、備えの心は薄い。いったん事ある時、居室(ふだんいる部屋)は馬鞍にはなりがたし」

 

また、井伊直孝は次のような文言も残しています

「たとひ家老の嫡子たりといへども、その仁の作法宜(よろ)しからず候(そうらわ)ば、家老職これを除からるべく候。年若くとも、武道心掛けこれあるものに、物頭役しかるべく候。そのほか諸侍(しょさむらい)たるとも、その身、覚悟次第に諸役申しつけらるべく候。」

 

封建制の時代
世襲が一般的な中
「能力がなければ役職に登用してはいけない、それよりも人材登用を心がけよ」
と、しっかり人を見て、人事を重んじた❝井伊直孝❝

 

職務に対する
日頃の姿勢は
どの時代でも重視されること

何を求められ
何を行うか
個人が努めることも大切ですが
何を求め
何を評価するか
評価者が人を見る眼力を培うことは
もっと大切なように感じます

投稿者プロフィール

古坂禄子
古坂禄子くれたけ心理相談室(生駒支部)心理カウンセラー
今日もご覧いただきありがとうございました。
「わかる」「安心する」「和む」をテーマに、日々綴らせていただいております。今日も皆様の心に届き、お役立ていただけますように。
プロフィール詳細はこちら

コメントはお気軽にどうぞ