不協和音のように

感じる相手は

ひとりだけじゃなくなっていく

 

いつの間にか

隣の席の子だって

煩わしく思えたり

 

無意味にデカイ声の

担任教師だって

馬鹿馬鹿しく思えたり

 

大好きで飛び込んでいたはずの

母親だって

疎ましく感じられる

 

毎日

敵が増えていくように

感じられる時期

 

傍からみれば

今の時期だけかもしれないけれど

本人には

無限に感じているかもしれない

 

だけど

本当は知っている

 

「嫌いじゃない」

 

つまらない日常を

笑顔で彩るよりも

無色透明で彩る方が

簡単なだけで

本当は

 

「嫌いじゃない」

 

別れた相手だって

あんなに嫌いと思っていたはずなのに

心のどこかで

連絡待つ感じ

 

好きとまで

明確にはならないけれど

 

「嫌いじゃない」

 

その心に広がる

むなしさを

受けとめてくれる人は

必ずいる

 

今はその言葉だけでも

君に届けたい

虚しさで揺れる心のようにボケたセピア色の花

投稿者プロフィール

古坂禄子
古坂禄子くれたけ心理相談室(生駒支部)心理カウンセラー
今日もご覧いただきありがとうございました。
「わかる」「安心する」「和む」をテーマに、日々綴らせていただいております。今日も皆様の心に届き、お役立ていただけますように。
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