チクリと痛い白いヒイラギの花

まだ大阪で子育てをしていた頃

上の子(当時3歳)が中耳炎になり

秋の終わりごろから

近所の耳鼻科へ通っておりました

 

週3で通っていたのですが

仕事にも追われていた時期で

毎回定時で帰ることはしづらく

大急ぎで会社を飛び出し

保育園のお迎えに直行し

病院へ駆け込んでも

いつも夜の7時半ごろでした

それでも多くの

お年寄りや親子連れが

待っている状況でした

 

時間予約はできないため

受付後待つしかなく

下の子(当時1歳)もいたので

二人とも

「お腹すいた」と

待てずに騒ぐ始末・・

 

通院日は

小さなおにぎりを

朝から作って

夜用に持っておき

それを食べさせたり

お気に入りの絵本を

読んだりするのですが

子どもは退屈で当然です

大人の私も待ち時間にぐったり・・

「こんなに小さいのに大変やねえ」

と、隣のおばあちゃんが

私にまでお菓子をくれたものです

 

私が辛かったのは

治療の痛みに泣きわめく

わが子の声もですが

1番は

そのお医者さんの言葉が

本当に辛かったんです

 

いつも

「ああ、あんたか」から始まり

「今日もこんなに遅くて、あんた母親やのに仕事しててどうすんねん」

「そんな大した仕事もしてへんくせに」

「こういう親やから、子も子やねん」

「いつも泣きわめくの、ちゃんとしつけしてんのか」など、

治療中

子どもを抱きかかえる間

とにかく嫌味を

言われ続けることでした

 

初めは

(・・は?)

という感じが

だんだん怒りになり

その次は

みじめさを感じだし

(自分は悪い母親なんや)

と、責めてしまうようになり

約3か月通っている間

慣れることも

受け流すことも

当時の私には

できませんでした

 

治療最後の日

やっと終わって席を立つと

看護師さんに

「お母さん、よう頑張りましたね」

とそっと声をかけてもらえ

それに合わせて

子どもたちふたりが

「えらいえらい」と拍手してくれ

診察室を出た途端

涙が溢れたことを

今も

この冬の時期に

思い出します

 

子育ては

自分だけでなく

家族だけでなく

多くの方に

支えてもらいながら

できること

 

今日も

どこかで

辛い気持ちで

子育てに奮闘されている

そんな方に

私も声を大にして届けたい

「えらいえらい!!」

 

いつでも

応援させてくださいね

投稿者プロフィール

古坂禄子
古坂禄子くれたけ心理相談室(生駒支部)心理カウンセラー
今日もご覧いただきありがとうございました。
「わかる」「安心する」「和む」をテーマに、日々綴らせていただいております。今日も皆様の心に届き、お役立ていただけますように。
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