君のために

大人びた

仕草をしてみせながら

こぼれた笑顔は

まだ幼さを感じる

 

そんな

まだ子どもなのに

もうすでに

大人のために

生きてしまっている子もいます

 

それは

暴力や恐怖からのものでなくても

喜び

安堵する大人の顔だけで

十分

束縛しうるのです

 

みんなと同じを望み

自分の叶わなかった夢を背負わせ

大丈夫、大丈夫、あなたならできると

呪文を唱える

それが

束縛の呪文だとは

気づきもせずに

 

 

いいんだよ

一度だけでも

１日だけでも

遠くに行っていいんだよ

 

もういやだ！

行きたくない！

頑張りたくない！

自分はそうじゃない！

 

心の叫びを

解き放てる場所に

行っていいんだよ

 

君は

君の時間を

人生を

君のために

使っていいんだよ

君だけのために